2009年2月14日 まほろばロード「高樋町~石上神宮」を歩く

まほろばロードは平城京から藤原京・飛鳥京と古の都を東の山沿いに歩いて、歩くメンバーのいろいろな視点で観光の振興や町づくりに活かせる要素を調査し抽出する試みです。第10回フィールドワーク山の辺の道北道の奈良市の外れ高樋町から天理市の石上神宮までを歩きまほろばロードの全行程を完結しました。

<集合日時・場所>
平成21年2月14日(土) 9:30am 奈良交通 高樋町バス停


<行程>
高樋町バス停~白川ダム~白川大橋~石上大塚古墳~布留の高橋~石上神宮~天理本通り~天理教教会本部~天理参考館~男女共同参画プラザにて本日のまとめ 

 

[人]
●大和高原郷土史家の植村さん
一日ガイドをしてくださった植村さんは、郷土史家として愉快なお話のポケットをたくさん持っておられました。そのうち、みんなの関心度の高そうなお話しだけをしてくださったのだと思います。戦時中天理にも天皇の防空壕が作られた話や、中世の山城跡をみながら大和武士が興福寺への年貢をネコババして隆盛を極めた話など植村さんの噛み砕いた説明でよくわかりました。石上大塚古墳・ウワナリ塚古墳は植村さんの案内がなければお手上げでした。

 

[面白発見]
●牛街道
白川ダムから天理市街地に通じる白川大橋は名阪国道をまたぎます。山の辺の道とも交差する名阪国道の側道が、昔は牛街道といわれ、農耕時期に合わせて牛が大和高原と大和国中を頻繁に往来した道だったとか。平野部では伊勢街道と交わりたいへん賑わったといいますが、現代の車の代わりに牛車がはるか彼方まで連なっている様子が名阪道と重ね合わせて見えてくる思いがします。


●農作業への注意喚起案内板
東海自然歩道の道標の中に「農作業の邪魔にならないよう注意を喚起」するものがあり、自然の中で農業者とウォーカーが互いに配慮しあうことにつながる道標として好ましく感じられました。

 

[体験]
●行き違う団体同士の挨拶
行き違う団体さんと「どちらまで」と声を交わし、「奈良まで歩いてまいります」「お気をつけて」の、ほんの一瞬のやりとりにすがすがしい思いがしました。

 

[案内板]
●布留の高橋にも欲しい万葉歌解説案内板
山の辺の道の布留川には現代版布留の高橋が架かっていますが、布留の高橋が登場する万葉歌の歌碑は天理駅前にあります。布留の現場にも万葉歌の解説なければ片手落ちとの声が多くのメンバーから出されていました。


●案内板の距離表示
意外にないのが案内板の距離表示です。石上神宮近くの東海自然歩道道標に唯一距離表示がありました。(←白川池4.1km、石上神宮0.4km→)距離表示はもてなしの第一歩ではないかという気もします。

 

[施設・建造物]
●天理参考館
天理参考館は、一回きりではもったいない内容がありました。機織体験なども通年でされているようですが、リピーターが多く満員とのことでした。

 

[買い物]
●天理本通りのアーケードは、宗教都市独特の雰囲気があります。売っているものの中で例えば通常あまりみかけない畳の上で正座を補助する椅子などは、高齢者の居るどこの家庭でも欲しい商品です。あるところにはあるんだなという印象でした。

 

4月に飛鳥京を出発数キロ刻みで10回に分けてまほろばロード歩き通し今回で完結しました。毎回最後に行ったワークショップも10回を重ねました。後日、メンバーそれぞれが調査シートを提出していますので、いずれまとめができることと思います。来年は平城遷都1300年祭ですが、私たちが歩いたまほろばロードはまさに遷都の道でもあります。一年前倒しでじっくりと歩いたことがよかったと思えることがきっとあるような気がしています。

牛街道牛街道

布留の高橋布留の高橋

ゴールの石上神宮ゴールの石上神宮