
ひとりひとりの心のなかにある、それぞれの
なつかしいまほろばの風景をつなげていきたい。
そんな思いを色々な目線でコミュニティどうし語りあい
手をつなぎ、心地よい「まほろば」へ育てていく。
そんなネットワーク、広げませんか!

前年度最後の「風景街道まほろば」プロジェクト推進実行委員会(3/29 奈良町 鶉屋倶楽部)で、20年度は「飛鳥京から平城京までのまほろばロード」全行程約46kmを10回に分け、4~5kmずつを各地元メンバーの案内で歩いてみることになりました。通り一遍ではない「歩いて楽しむプログラム」づくりをめざして、まず地元メンバーが現在把握している地域情報を歩くみんなで共有していく。そのなかで気づいたことを出し合い、せっかくの地域間の人の交流をさらに発展させていく活動イメージを探っていくのが目的です。
<集合時間・集合場所>
平成20年4月19日(土)9:30am 近鉄飛鳥駅前広場
<行程>
飛鳥駅iセンター~あすか夢販売所~高松塚壁画館~国営飛鳥歴史公園~鬼のまな板・雪隠~天武・持統稜~亀石~中央公民館~橘寺~石舞台(明日香夢市:昼食)~観光会館~吉田の醤油屋さん~勝川氏訪問インタビュー~犬養万葉記念館~飛鳥寺~語り部福井さん~万葉文化館~明日香村役場にて本日のまとめ
<今回の主なポイント>
[人]
●明日香村役場の藤田さん
・全行程をご案内いただいた。
●徳星醤油醸造の吉田さん
・村の観光協会会長をつとめられています。
・お話では、岡寺詣での門前町だったが、岡寺の駐車場が外れにできてからは歩く人が少なくなった。観光客の回遊をどう創り出すかが課題とか。
○近辺にはこじゃれた看板を出す工芸品等の店も散見され、まだまだ空き家活用などの可能性はありそうです。
●語り部;ガソリンスタンドの福井さん
・90歳超のご高齢だが飛鳥大字で年二回開かれる勉強会「町並み委員会」で講師をつとめる、筋金入りの郷土史研究家です。
・この日は飛鳥寺は瓦屋根の建築の第一号であること、江戸時代に現在の本堂が建立されるまで、長い間飛鳥大仏も野ざらしであたことなど寺の変遷を中心に、地元に伝わる話をうかがった。
●明日香村伝承芸能保存会会長勝川さん
・『八雲琴』『南無天踊』『飛鳥蹴鞠』『万葉朗唱』の保存に尽力されています。
・後継者不足、特に教える人、御囃子手が少ない悩みがあるが、遠方からの後継志願者や、高齢の指導者と小学生の後継者がかみ合うなどの芽生えに希望をつなでいるとのこと。
・宿泊観光客向けに公演を行ったり、その様子を映像に残し、正月イベントで公開するなど、聴衆の育成も同時に行っておられます。
「景観」
●木製のガードレール
・以前は偽木製であったが、現在は腐ってもそれが自然と考えて天然木を使用。明日香の風景にはやはり天然木のほうがなじみます。
●荒廃地の竹伐採
・個人所有の荒廃地を企業の借地に斡旋することで福利厚生施設等に利用されるケースが増えているとか。竹伐採など企業の社会貢献的な取り組みには社員の参加もあり、できるだけ地域にも溶け込もうとする姿勢がみられるようです。
●棚田の景観を守る棚田オーナー制度
・13年前から奥明日香の稲渕集落で棚田オーナー制が始まり、都会から来たオーナーが休耕田になりかけた田んぼや畑を耕し、美しい棚田の景観が維持されています。
・棚田オーナー制に触発されて、村内にはみかんの一本木オーナーや、竹の子掘りオーナーなどさまざまなオーナー制が定着し活況を呈しているとのことです。
[産業]
●根付く地産地消
・夢販売所では土地の人が組合を作って野菜などを出品し、バスに乗ってでも地の人が買いに来るという循環が成り立っています。年商2億円は半端な数字ではありません。
●予約でいっぱいのイチゴ農園
・完全予約制のイチゴ狩り(11軒)の予約を夢耕社が一元管理し振り分けているそうですが、シーズンを通じて予約が満杯の状態とか。
●村内唯一の酒蔵脇本酒造でもうまし酒オーナー制
・酒米の田植えから仕込み、絞りまで全行程に参加できるオーナー制では、棚田オーナー制に続く実績を誇ります。
[調査のまとめ]
明日香村役場でのまとめのディスカッションでは、歩いたメンバーの気づきが大量のポストイットカードになって、4km余りのコース地図に張り込まれました。
例えば面白いもの発見情報では国営飛鳥歴史公園の「石のゴミ箱」や、自販機に張ってあった「酒船石遺跡の写真」等々がありました。間伐材利用の看板などもさりげない中にもエコを感じる取り組みが垣間見えます。ユニーク看板といえば、何人ものメンバーが注目した「アトリエ夢灯り」の看板、「コーヒー、ぜんざい、手仕事一式」は、ほのぼのとした温かみがあります。これらは、これから2010年に向けて独自にまとめていく「人をつなぐ道」「風景をつなぐ道」「歴史をつなぐ道」「伝統文化をつなぐ道」等々で構成される「風景街道まほろばの道」に反映される予定です。
次のまほろばロードは6月中旬天理市の黒塚古墳から石上神宮までを歩きます。
飛鳥京観光協会会長吉田氏
▲木製のガードレール
明日香でとれた新鮮な野菜がいっぱいの店内