【山の辺の道】山の辺の道南道・北道それぞれに山の辺歩きブロガーの間で評判の茶店。

竹林伐採ボランティアの副産物竹炭の販売も引き受ける喫茶「卑弥呼庵」

卑弥呼庵は民宿ならぬ「民喫茶」をうたう民家カフェ。自宅の日本家屋をあまりさわらず喫茶店に転用しているところが、「民」喫茶のこだわりといえばこだわりとか。ただ門を一歩入ると所狭しと並ぶさまざまなツルカゴと、そのカゴに盛られたこれまたバラエティに富んだ竹炭やパイナップルまで炭にした〝花炭(飾り炭)〟が出迎える風景は非日常空間そのものです。

この卑弥呼庵はママさんである三東伊勢子さんと夫の政幸さんが、政幸さんの定年退職後始められました。ある日いくら呼んでも誰も出てこないので庭から座敷の方に回ってみると、夫婦で昼寝をしておられたとか。山の辺の道を歩いていたブロガーが紹介している微笑ましいエピソードです。

目印は遠くからでも見える野点傘。奥様はお茶の先生なのです。お座敷で和菓子つきの抹茶の本格的なお点前を気軽に味わえます。ご主人は遊び心でコーヒーのフレッシュを茶せんで立てて、和風コーヒーとして出しておられます。空気が入ってまろやかなコーヒーの味が評判です。「ツルカゴ細工」のバリエーションも茶の道に通じる花かごを発展させたもので、伊勢子さんの手仕事も年季が入っているのです。

そのツルカゴに入った花炭は「柳本もてなしのまちづくり会」のメンバーの竹林伐採ボランティアの延長で生まれた副産物です。予約で予定数が売切れてしまうほどの〝人気商品〟ですが、楽しめる範囲の事業に留めるのが町おこし活動持続のこつとか。活動の理解者であるご夫婦といい連携ができているのは心強いですね。

手づくり感覚の古民家改装がお洒落と支持される「カフェ・リノワ」

山の辺の道で、やはりブロガーに評判の店といえば「カフェ・リノワ」さんです。休日にはリュックを背負って歩いて回遊する「山の辺歩き人」で賑わいます。築百年の古民家を手作り感覚でカフェに改装されていて、じんわりとにじみ出る気取り過ぎない和風情緒にゆったりと浸れます。明るい窓辺でお気に入りの文庫本を読む、そんなお客様を包み込んでくれる雰囲気です。
 
窓の外のハーブガーデンがお気に入りの歩き人も多いことでしょう。「季節のよいときに来てハーブの香りを含んだ風が通り抜けるガーデンテーブルでお茶したいな」と想像させるのも、リピーターに支持される要因の一つかも知れません。現在の白毫寺門前には山の辺の道の始点としての賑わいはありませんが、ネット上には歩き人の賑わいが生まれています。
このところ、飛鳥から平城宮跡を結ぶまほろばの道でも、卑弥呼庵やカフェ・リノワさんのような古民家カフェが増えてきました。一人か二人で歩いて回遊してくるのが似合う店、その多くはネット上でも古民家カフェ回遊人でもあるのが今風です。お店としての発信もあり、歩き人が個人としても発信する双方向コミュニケーションが新しい道の賑わいを創りだしつつあるようです。

民家カフェ 卑弥呼庵民家カフェ 卑弥呼庵

花炭(飾り炭)花炭(飾り炭)

カフェ・リノワの玄関カフェ・リノワの玄関